フライパンの素材や加工によってお手入れ方法は異なります。フライパンの実力を最大に発揮できるよう、普段からお手入れを欠かさないようにしましょう。きちんとお手入れした分だけフライパンはあなたの腕前にしっかりと応えてくれるはずです。

鉄フライパンのお手入れ方法

鉄フライパンのお手入れ方法

鉄フライパンは、鉄という素材の性質上、コゲつきやサビが出やすい商品です。しかし、使用前後のちょっとしたお手入れと心掛けによって、他のどんな素材のフライパンよりも長くお使いいただけるようになります。

鉄フライパンのお手入れの心得

クリアー焼付塗装の商品の場合は
初回使用前に「油ならし」

クリアー焼付塗装とは、お客様のお手元に届くまでの間だけのサビ止めのための表面加工です。
「油ならし」をすることによって、この塗装を落とすと同時にフライパンに油が馴染みコゲつきやサビが出にくくなります。フライパン表面の酸化被膜には小さな穴がたくさん開いており、この穴に油が入り込んでフライパンの表面に薄く油の膜が作られるためです。

油ならしの方法
  • フライパンを中火でよく熱する
  • かすかに白い煙が出始めてから、0.5~1カップ程度の油をまわし入れ全体に行き渡るまでゆっくりフライパンを回す
  • 全体が黒っぽく変色すると塗装が剥がれた合図
  • 火を止め油をオイルポットに戻しコンロの上でゆっくり冷却する
  • フライパンが冷めたら、キッチンペーパーで内側をまんべんなく油が馴染むように拭く

油がフライパンに馴染むまでは
使用前に「油がえし」

ハードテンパー加工のフライパンと、「油ならし」を終えたクリアー焼付塗装のフライパンは調理の前に「油がえし」を行うことで、コゲつきが抑えられるようになります。油が十分に馴染めば(使用開始から1ヶ月程度経過)「油がえし」の必要はなくなります。

油がえしの方法
  • フライパンを中火で1分ほど熱する
  • 0.5~1カップ程度の油を入れフライパンを回し全体に油を広げる
  • 油が揺らいできたらゆっくりと数回フライパンを回して全体に広げる
  • 火を止め油をオイルポットに戻す
予熱を十分に行なってから調理をする

予熱を十分に行なってから調理をする

食材を入れる前に充分にフライパンを予熱することが大事です。余熱の目安は、落とした水滴が玉状になってコロコロと転がるくらいです。

調理後は料理をフライパンに残さない

調理後は料理をフライパンに残さない

調理後はなるべくすぐに料理を別の容器に移してください。長時間入れたままにしておくと鉄臭くなり、フライパン表面の酸化皮膜が剥がれ、錆の原因となります。

洗剤では洗わない、食洗機(洗浄・乾燥)は使用しない

洗剤では洗わない、食洗機(洗浄・乾燥)は使用しない

フライパンは温かいうちにタワシやささら等を使用し、洗剤を使用せずにお湯で洗ってください。洗剤を使用すると油膜が洗い流されてしまい、コゲつきやサビが出やすくなります。

洗った後は水気を飛ばしてサッと油を塗る

洗った後は水気を飛ばしてサッと油を塗る

フライパンを洗った後は火にかけて水気を飛ばし、キッチンペーパーなどで油を薄く塗ってください。その際、フライパンはまだ熱い状態なので火傷にはご注意ください。

どうしても落ちない汚れの場合

強力な油汚れ
食器用洗剤を使っても大丈夫!

強力でしつこい油汚れがついてしまった場合は、スポンジに食器用洗剤をつけて洗ってください。ただし油膜が取れてしまうので、火にかけて水気を飛ばした後は油を薄く塗って保管し、次回使用前には「油がえし」を行なってください。

コゲつき
お湯でふやかして取り除く!

コゲついた場合は、お湯を入れてしばらく煮立たせ、焦げ付きをふやかしてからタワシやささら等で取り除きます。洗浄後、火にかけて水気を飛ばし、油を薄く塗ってください。

頑固なコゲつきやサビ

どうやっても落ちないコゲつきやサビは、育ててきたフライパンを一旦リセットする気持ちで落としましょう。鉄は表面に何もコーティングしていないタフな素材なので、何度でも酸化皮膜はよみがえります

  • クレンザー等の磨き洗剤を使ってゴシゴシとこすり落としてください。擦り跡がつきますが、使用には問題ありません。同時に表面の油膜を取り除き、水洗いをして水気を拭き取ります。
  • 強火でフライパン全体を加熱します。
  • 熱が冷めたら、金たわしかサンドペーパー(100〜150番程度)で磨きます。
  • もう一度水で洗って拭き取り、強火で熱します。
  • 玉虫色に焼けたら火を止め、熱が冷めてから「油ならし」を行います。